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東京慈恵会医科大学 呼吸器内科
東京慈恵会医科大学 内科学講座 呼吸器内科

助教

渡邉 直昭

NAOAKI WATANABE

東京慈恵会医科大学 呼吸器内科
内科全般を網羅できる医師を目指して

私が呼吸器内科を選んだ理由は、内科学で興味のあった3つのことを全て取り組めると思ったからです。1つ目は、急性期医療です。呼吸器内科では、ICU管理・急性期病態の対応を多く行います。2つ目は、感染症です。呼吸器内科で学べる感染症は、結核やアスペルギルスなど、多岐に渡ります。3つ目は、慢性期の患者さんへの対応です。肺がん患者さんの先進的治療から、場合によっては終末期の看取りまで、ご家族と一緒に最期までお付き合いすることも、呼吸器内科では経験します。このように、呼吸器内科なら、私が取り組みたかった内科学の全てが経験できるだろうと考えました。

当院の呼吸器内科は、非常に雰囲気の良い医局です。後期研修医1年目の時に、上級医が研修医の意見であっても熱心に耳を傾けてくださったことがとても印象に残っています。楽しい雰囲気でありながらも、患者さん・医療に対して一生懸命な人たちばかりです。日々、皆で意見を出し合いながら、その根拠まで掘り下げ、患者さんにとって最善なことは何かを、しっかりディスカッションしています。他大学では、チームごとに対象疾患を絞ることもありますが、当科では、チームで疾患を分けることはせず、各専門分野の先生方にカンファレンスに参加いただいて、全員で呼吸器内科の様々な疾患を診ています。呼吸器疾患を通して、全身を診る力を養える環境となっています。

東京慈恵会医科大学 呼吸器内科
基礎研究を通して、臨床における視野も広がった

私は、医師9~13年目の時、研究において日本トップレベルと言える国立がん研究センターで、当院と連携しながら研究に取り組ませてもらいました。医師になった当初は、まず臨床に取り組み、その後、興味が湧いたら研究も考えようと思っていました。実際、臨床に取り組んでいるうちに、アカデミックな分野を知らないままでよいのだろうか、といった不安と、病態生理について研究をしてみたい、といった好奇心が湧き、大学院へ進学することにしました。研究内容は、シングルセル解析や空間トランスクリプトーム解析といった新規解析技術を用いたCOPDや間質性肺炎の病態解明です。疾患の治療標的を見つけることができ、学会でも高い評価をいただくことができました。

大学院へ進学し、進学前と変わった部分は、臨床においても基礎的な視点をもてるようになったことです。病気・病態を考える上で、考え方やアプローチが広がったように思います。今後は臨床にしっかり取り組みながらも、大学院で自分が確立した解析手法などを、大学院生に受け継いでいきたいと思います。

東京慈恵会医科大学 呼吸器内科

私は他大学からの入局でしたが、当科では、出身大学を気にすることは全くありませんでした。もし、当科に入局をお考えで、出身大学の違いに不安を感じている方がいらっしゃいましたら、そのような心配はありませんのでご安心ください。

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