大学院
松林 沙知
SACHI MATSUBAYASHI
大学院進学を機に入局
呼吸器内科は対象となる臓器は少ないですが、幅広い疾患を診れることや、臨床所見と画像、病理など、様々な角度から検討していくことで診断に結びつくところが、難しさでもあり、面白いところだと思っています。
私は慈恵医大を卒業後、他病院にて研修を行い、医師6年目から慈恵医大呼吸器内科に入局しました。まずは臨床を学び、いずれは基礎研究をやってみたいと考えていたので、研究を積極的に行っていた当科に戻ってきたという経緯です。臨床も研究も「患者さんに貢献したい」という気持ちは共通しているものだと思います。臨床医を経験しているからこそ、病態が解明されていない疾患が多いことや、治療に限界があることも経験しました。目の前の患者さんを診るという臨床医としての視点も大切にしながら、研究を進めていきたいと思っています。
基礎研究への指導も手厚い
私は医師6年目に入局し、専門医を取得後、8年目から大学院に進学しました。大学院に進学しようと思ったのは、呼吸器内科医として臨床経験を積む中で、新しいことにチャレンジしたいという気持ちが芽生え、研究をすることで医師としての視野をより広げられるかもしれない、と思ったからです。
当科の研究室では、長年、COPDや間質性肺炎に関連する細胞老化やオートファジーについて研究してきました。私はオートファジーの活性化による細胞老化の抑制や老化細胞の除去について研究を進めています。基礎研究に対してハードルを感じる方もいると思いますが、基本的な手技や研究の進め方など、具体的に細かく指導していただける体制となっているので、着実に研究に取り組める環境があります。研究は常に結果が出るわけではありませんが、仮説に対して結果が出た時の達成感や、新たな治療法につながる可能性にやりがいを感じています。
とても温かい医局で、自分がやっていきたいことを尊重してくれる環境があります。